桃介の死後も野良猫について色々と考えさせられたり、散歩中にホースリールを猫と見間違えるなどしましたが、8月8日にちょっとした転機が訪れます。夜の散歩コースに神社を含めており、そこで新型コロナウィルスの終息を祈願するのが日課だったのですが、その神社に3きょうだいの黒い仔猫を見つけます。
ですが、残念ながら彼らとは友好条約を結ぶには至りません。かなり人間を警戒しているようでした。
翌日8月9日、3きょうだいの黒い仔猫を探しに境内の奥へと進むと、奥にあるお社に黒猫以外の猫がいるではありませんか!合計で5人ぐらい。神社の回廊の床下にもいる気配がしたのでまだいるかもしれません。中には親猫っぽい子もいました。
エサ皿が置いてありましたので、もしかしたら近所の人か氏子の方がエサを与えてるのかもしれません。
また、1人はものすごく懐いてる子で、呼ぶとついて来るし、股下に潜ったり、膝の上に手を乗せてきたり、顔をぐしゃぐしゃに撫でてもまったく怒らない子で、たくさん遊ばせてもらいました。仔猫とはいえだいぶ大きく今の生活に慣れてる感じすらしたので、保護はせず今後もそっと見守ることにしました。
それから数日間、黒い仔猫は逃げてしまいますが、キジ白の子はたまにいない日もあったものの、いる日は奥からひょっこり現れては遊ばせてもらう日々が続きます。その間も保護するべきかずっと悩んでいました。特に病気もないようですし、ご飯もどうももらってるようですし、このままここにいた方が幸せな気がしますし…。
そして8月13日、新たな転機が訪れます。
いつもどおり散歩の時に神社で参拝して仔猫たちのいる奥のお社で遊ばせてもらっていると、キャリーバッグをゴロゴロと運ぶ音がして、それを引いたおじさんがじーっとこっちを見つつ素通り。
しかし仔猫たちが妙に反応してタタタッとそのおじさんの方に行くではありませんか。私たちからは見えないところでビニールをガサガサさせる音がして、仔猫たちもミャーミャー鳴いているのが聞こえたのでどうもエサをあげていたようです。
私たちがいたのではおじさんの邪魔になると思い帰ろうとしますが、いつもの人懐っこい子だけは神社の入り口まで私たちについて来てしまったので、しばらくして一緒に奥のお社に戻ってあげるとおじさんがエサ皿にエサを入れてるところでした。
人懐っこい子をおじさんに託して私たちは再び帰路につきました。しかしこのおじさん、妙に引っかかるものがあります。
プロローグ1で登場した「アパートで野良猫にエサを与えているだけのおじさん」の雰囲気そのものなのです。いや、このアパートのおじさんとは直接会ったことはありません。色んな人から話を聞いた印象でしかありません。単なる憶測ですが、今回エサをあげてるおじさんと、その問題行動をおこす人は同一人物なのだと思っています。
しかもこのキャリーバッグおじさん、夜な夜なキャリーバッグを引いて町内の猫が集まっているところへ行ってはエサを置きに来ているようです。鍵穴に接着剤を付けるなどの問題行動はともかくとして、そこまでの行動力には脱帽しますが、これで仔猫たちは保護されようとしているわけではないことが判明したので、せめて人懐っこい子だけでも私たちで保護しようかと本気で考えはじめるのでした。(ちなみに野良猫にエサを与えているだけでは保護していることにはなりません)
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